~挑戦する山主~
企業と共に山を変える
~挑戦する山主~
前述のとおり、山の根本的な課題は「不採算性」です。ただし原木取引では材価が、育林では補助金額が大きく上がらなければそれぞれ採算は改善せず、どちらもその見通しはありません。そのような環境下、現場では利益をあげるため、時に作業効率の高い禁止行為を行い、それが事故に結びつきます。
事故を誘発する山の不採算性は解消しなければなりません。
そこで新たな収益源を求める必要がありますが、弊社は企業の森(※1)のように企業の資金を活用して山林を健全に維持していく事が解決策の一つと考えます。また現状、個人が山林を維持しつづける事は難しく、所有を企業へ移し、企業の所有による森づくり(※2 /弊社が進めたい事)を進める事も重要です。
ただ山は物理的に遠く、またその課題を都市にむけて発信する者も少ないため、そもそも日頃 関心を持たれていません。
そこで弊社は企業様に山に関心を持っていただく事が第一段階と考えます。材価があがればなぁ≒外部環境が好転すればいいなとぼやいているのでなく、挑戦する山主として以下に取り組んでまいります。
(企業の森とは)
企業の資金を活用した森づくり活動です。地方自治体が山主と企業の間に入り、10~20年をめどに企業に植林と育林をしていただきます。2024年現在、東京都で約40箇所、和歌山県で約110箇所、全国で多数の事例があります(和歌山県が発祥)。
(企業所有の森づくり)
一例として、東京都が山林所有者と共に進める花粉の少ない森づくり運動があります。これは杉、桧を伐採後(伐採木は多摩産材として利用)、花粉の少ない杉、桧に植え替える活動です。上の(企業の森)では企業は資金の出し手ですが、みずから山林所有者となり関係者と共に森づくりを進める事例も全国にいくつかあります。

花粉の少ない森づくり運動を展開中
(八王子の社有林/東京都と連携)
木製品の販売
~山の小物をお使いください~

東京と和歌山の水がきれいで豊かであるように
まずは山に関心を持っていただきたいと、木製品(オフィス小物、什器など)を販売しております。同小物をお使いいただく中で山に親しみを感じ、行ってみたいなと思っていただけると幸いです。
なお山に関心を持っていただくことを第一に考え、弊社広川町の木に限らず、東京の方により親しみを感じていただきやすい東京の多摩産材(多摩川の水源林の木)を用いたものもご用意しております。

春の多摩川
